2025/06/17

Taiwan Today

経済

台湾の良質の油――苦茶油

2013/09/13
油茶(ユチャ)の樹は、造林樹種であり、この油茶の種を搾ると「苦茶油」になる。「苦茶油」は胃腸を健やかに整え、肺を潤し肝をきれいにすると伝えられている。(行政院農業委員会林業試験所サイトより)
油茶(ユチャ)から精製される「苦茶油」は胃腸を健やかに整え、肺を潤し肝をきれいにすると伝えられている。また、苦茶油に含まれる不飽和脂肪酸はオリーブ油より豊富で、循環器病の予防にも役立つ。

ユチャそのものは、造林樹種であり、この油茶の種を搾ると苦茶油になる。行政院農業委員会農業試験所の李雅琳副研究員は、未精製の苦茶油の発煙点は摂氏232度に達し、精製温度が上がるほど、ポリフェノール類も増えるため、中華料理にたいへん適している。

油茶の種子は、異なる温度によってさまざまな色と香味を発する。低温で精製されたものは黄金色で、植物のすがすがしい香りを放つ。高温で精製されたものは、赤味がかった褐色に近く、香りは人々に最も愛される香り。中温で作られたものは、緑色を帯び、味は上記2つの中間になる。

苦茶油は独特の風味を持つほか、伝統的な健康油といった特色を持つ。油を絞った後の種は、掃除に利用されたり、将来的には環境に優しい有機の薬品としても使うことができる。例えば、種子の殻で作った炭を利用すれば、水中の重金属を取り除くことができ、油茶の種子の搾りかすからも、大量の茶サポニンが抽出できる。油茶の果実の殻と搾りかすは発酵させて液体肥料とすることができる。このほか、油茶の種の仁の殻は、エリンギのコンポスト栽培の廃棄物と合わせて粒状燃料にでき、燃料として提供するのみならず、土の中で土壌中の通気性を改善できるため、大量の廃棄物を有効利用することができる。

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